2014年3月24日月曜日

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踏団 “KONTAKTHOF”


鑑賞メモ: — 場所: 彩の国さいたま芸術劇場 Saitama Arts Theater

どんな感情ももっていていい。
無防備さを表すことを恐れないでいい。
受け容れられない悲しみも。
輪や列にいるときの帰属の欲求、高揚もあれば、
はみ出したとき、とまどい不安になり、時に怒りをおぼえるのは当然なのだ。

ダンサーたちは個人としている。
だれかを演じたりしていない、そこがこのダンスカンパニーのCreationの意味。
持ち寄って組み合わせてできる作品は、一見無秩序のようで繰り返しでてくるモチーフや、シチュエーションがある。

奇抜さ、アクロバティックであることは手段。
観客がより自由にイメージできるように。
より信じ込みから解き放たれるように。

どのダンサーもわたしである。
ひとりきりと思っている一方で、そうではないことも知っている。
泣いている女に寄り添うシーンに自分を重ねる。

男と女は、
あなたとわたしは、
その関係性はくるくると変わる
唯一無二の相手を探しながら
死ぬまでずっと躍り続ける。
「なぜあなたでなければならないか?」

少なくともこの舞台の間は
ダンサーにあなたを重ねて。
重ねていいのよ
あなたの感情を
あなたの理想を
あなたの快楽を
あなたの絶望を

日常のなかで
いつか思い出して
このような時間を共にしたことを
 

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ダンサーたち、身長も年齢も幅が広いことに驚く。
一人ひとりが「自分」として居る感じが伝わってくる。
他の舞踏を観たことがあまりないけれど、
振り付けといっても、その人がもともと持っていたものが
引き出されていることが確かに「分かる」。

1人ずつ母語で話すシーンがあったが、
それがなくてもDiversity & Inclusionが
とても大切にされているコミュニティ(ファミリー)だと感じる。
それでいて、ヴッパタールはドイツだから、
みんな(たぶん)ドイツ語も話せる。

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ちなみに、こんなアンケートが入ってた-----------------------

・ピナ・バウシュ作品のどこに惹かれますか?キーワードでお答えください。

・ヴッパタール舞踏団のどういう点がユニークだと思いますか?

・今回、ピナ・バウシュ作品を見ようと思った理由は何ですか?


・今日の公演に何を期待していらっしゃいますか?


・ピナ・バウシュの作品についてご存知のことを記してください

・作品を観てどんな印象を受けましたか?キーワードを3つ挙げてください


・何が、あなたの記憶に残り続けると思いますか?


・この作品の中に、日本ではありえないと思われる感覚や美意識、


人間関係はありましたか?あったとすればそれはどのようなものでしたか?


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問いの立て方は面白い・・・でも、わたしならアンケートにはしないな。


ほんとうに知りたいなら、やっぱり「場」をつくる。

そっちの方がよっぽど面白いものが出るから。


"Wir haben so viele Pläne, ich kann also nur hoffen, es trägt uns so weiter. Aber es geht so schnell vorbei, ich habe viele Frühlinge gesehen, ja, und noch viele werde ich sehen. (たくさん計画があるの、だからこのまま続けていければいいと思う。でも時間はすぐ過ぎてしまう。これまでたくさんの春を見てきたわ、そう、これからもまだたくさん見られると思う)" -Pina Bausch

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